Zelkova Laboratory

マルチセグメンタ?

徹夜で睡魔が襲う山場を超えた後は、頭が異常に冴えるのはなぜなんだろうか...
レポートがそれでも終わらない(-.-)
前回の記事と併せて少し更新です。

IMGP1752.jpg
先週の採集でボヘミやんさんがやけに肋の多く見える尾部を採集されていた。
でも結局胸尾部だったそうだ。
その時はマルチセグメンタじゃないかと私は完璧に誤認していました(笑)

マルチセグメンタ:モノグラフには、フィリップシア・オーモリエンシスよりも尾部の肋・中軸環数が多いものとして亜種フィリップシア・オーモレンシス・マルチセグメンタPhillipsia ohmorensis multisegmentaが記載されています。

でも図版で確認してみると...オーモリ尾部に胸節が数個くっついたものや、オーモリと肋数が同じというようなものばかり。

オーモリの尾部と胸部の境界は、尾部の棘や周縁部が綺麗に残っていないと、分かりにくいことが多い。

画像の標本も、肋数がオーモリより多く見えてしまうが、これも胸節がくっついているというパターンかな?どこが境界か分からないのですが(笑)

ちなみにこれは去年採集していたもので、オーモリ多産層のものです。長さは2cm。

オーモリはどこまで出るの?

先週の土日の採集成果ですが...惨敗でした(笑)
報告が遅くなって済みません。
天気予報は見事にハズレで、雷まで鳴り出してひどかったけど、
コノの完全体をゲットされたボヘミやんさんには参りました。
あれは貴重なものでしょう。
でも、
あの雄型はどうなったの???
まさか...まさか...。

酷い雨の中、つきあって頂きありがとうございましたm(__)m

私もそれなりに奮闘したのだけれど...。
コノの頭の続きが落ちてるかもしれないと、ズリや露頭の表面を探したけど残念ながら見つからなかった。
幾つかのオーモリ&コノの尾部・頭鞍などを採集しただけでした。
良いものを採るには惨敗も必要だと思って、今後に期待です(笑)
一発で誰かを古生物学に引き込むような、そんな標本が採りたい。
私もそうやって古生物学に興味を持ったから。

画像をそのうちこの記事にアップします。



下の化石は
オーモリを多産する露頭よりも上流にある露頭から採集したものです。
全体的な三葉虫の産出割合はオーモリ多産層に比べると低い。
そこではコノが優勢だがオーモリも貧弱ながら出るようです。
産するコノはオーモリ多産層のものより比較的小さい。

IMGP1733.jpg
頭鞍の側葉数が4なのでオーモリエンシスに見えますが...。長さ1cm。

IMGP1736.jpg
これも側葉数から両方ともオーモリエンシスです。右の尾部長さ1,5cm。

IMGP1740.jpg
最後にこの化石。大型のものがよく見られるスピリファーだけれども、

IMGP1747.jpg
こんなに小さい!幅1cm無いくらい。

IMGP1724.jpg
産地はもう木々の葉が生い茂って暗かったです。

ブラキ第二標本

おばんです


...って一度言ってみたかった。
去年東北に独り暮らしが決まって、
仙台ではおばんですっていうんだよ的なことを聞いていたので、
アパートの管理人さんにおばんです!って言ったら
こんばんわって普通に返された(笑)
もちろん仙台では普通にこんばんわのようです。
それ以来言っていないね。使いたいなあ。
どうでもいい話ですね。

昨日捨石の整理をしていたら、
ブラキっぽい頭が付いている石を見つけた。
ブラキかな?と思って持ち帰ったやつだけどやっぱり違う、と捨ててたようです。
今から見るとブラキの頭によく似ている気がする。
眼も円形だし粒状装飾もあります。

IMGP1703.jpg

化石の幅5mm。

追記:ボヘミやんさんにブラキと断定して頂きました!

ブラキメトプス未定種 Brachymetopus sp.
(石炭紀前期 日頃市層H1部層 「石炭の滝」)

念願のご対面!!!

昨日出たのはなんとブラキメトプスの頭部
ヨソウガイデス!!(@_@;)

これです↓

IMGP1696.jpg

もう見た瞬間やばいくらい興奮した。
だってね、ほとんど毎日資料のブラキメトプスの写真を見ていたから、なんというか、例えると有名人がいきなり目の前に現れたのに近いね。(え...?)
最初逆さまからみたので何かの尾部かと思いました。
幅7mmの小さなものです。
残念ながら右目が飛んじゃったけど...。

こっちは雌型です↓粒状装飾が非常に発達しているのが分かります。

brachymetopus2


ブラキメトプスというと日本では新潟県青海や山口県の石灰岩からのもの(他に熊本県からも出たようです)が有名なのかもしれませんが、
北上山地からも、石炭系日頃市層の泥質岩から産出が知られています。非常に稀なようですが...。
長安寺からブラキメトプス・キタガワアイ、「H4」の産地からsp.Aとsp.Bが、「koizumii模式産地」からsp.Aとキタガワアイの産出報告があります。

今回のこの頭部は、「koizumii模式産地」とほぼ同じ層準と考えられます。金子氏の定義に従えば「粒状装飾の著しく発達した」キタガワアイ(≒sp.A)に比較できると思います。

雌型からとった型とスケッチです。brachymetopus3

いや〜ほんとにびっくりしたよ。
G.W.はブラキメとれず!なんて言っていたけど、ブラキメの入った石をちゃんと持ち帰っていたんだね〜(笑)
ハンマーで新しい面を出すまで、まさに一寸先は闇!!
追加標本はもちろんブラキメ、コノなどまだまだ欲しいですが、残る滝の目標はナムーロピゲとなりました(^o^)/